エレベーターの扉が開くと、そこは清朝でした。
百年以上前の調度品が、店内をそのまま埋めております。一つひとつに来歴がございます。お料理をお待ちいただく間、どうぞご覧ください。




01
「魁武」の扁額
天井近くに掲げた朱と金の扁額。「魁」は首席、「武」は武官を意味します。かつて宮廷に仕えた者の位を示したもので、店内でもっとも高い場所に据えております。
02
龍袍
皇帝が幼少期に纏ったと伝わる衣。硝子の展示ケースに納め、常設で公開しております。店内でもっとも貴重な一点です。
03
螺鈿の円卓と椅子
貝を象嵌した一枚板の円卓と、背の高い椅子。現代の椅子より一回り大きく作られております。座り心地よりも、席次と格式を示すための寸法でございます。
04
提灯
天井から連なる提灯。中には「趙記老舗」の屋号を入れたものもございます。灯りの色を当時に合わせ、店内をやや暗く保っております。調度品の漆と金は、この明るさでもっとも美しく見えます。
店内に流れるもの
時折、京劇を流しております。瀋陽ご出身のお客様から「故郷でもなかなか出会えない」とのお言葉を頂戴いたしました。